「未来の日本を担うのは君たちだよ。」私が小学校や中学校で講演をする際、必ず最初にこの言葉を子どもたちに伝えています。
この言葉には、私の強い想いが込められています。子どもたちは、未来を切り開く力を持っています。そしてその可能性を、周りの大人たちが信じ、応援することが大切です。教師や親が日常生活の中で「君ならできる」「未来を作るのは君たちだ」と声をかけることで、子どもたちは自分の可能性を信じ、前向きに未来を考えられるようになると私は信じています。
志と夢の大切さ
私が講演で伝えるもう一つの重要なテーマが「志と夢」です。夢は個人の希望や目標を表しますが、「志」はそれに加え、社会にどのように貢献するかという方向性を持っています。
子どもたちには、ただ「夢を持ちなさい」と言うだけでなく、「志」を持つことでより明確に自分のやるべき方向性が見えてくることを伝えています。
しかし、現代の大人たちに「あなたの志は何ですか?」と尋ねても、明確に答えられる人が少ないのが現状です。大人が志を語れなければ、子どもたちもその重要性を理解し、志を持つことができません。
私たち大人はまず、自分自身の志を見つめ直し、それを子どもたちに伝えられる存在であるべきではないでしょうか。
新潟県と新潟市での取り組み
私は新潟県主導の「アントレプレナーシップ教育」と、新潟市が行うキャリア啓発事業「職業人講演会」の一環として、小中学校でお話をする機会をいただいています。
新潟県のアントレプレナーシップ教育では、起業家精神を育むことを目的に、子どもたちにお金の仕組みや社会との関わりについて考えるきっかけを提供しています。
一方、新潟市の職業人講演会では、私自身の経験を基に「働くとはどういうことか」「キャリアとは何か」といったテーマを軸に、子どもたちが将来の選択肢を広げるお手伝いをしています。
これらの講演では、以下の内容をお話ししています:
「貯める」「稼ぐ」「増やす」「守る」「使う」というお金の流れ
通貨の仕組み(日本円、米ドル、ユーロの発行元の違いなど)
国の破綻が起きる理由
志と夢の違い、そしてその重要性
働くとは何か
子どもたちが「未来に向けて自分は何ができるか」を考えるきっかけを作り、「社長になりたい」「会社を作りたい」といった感想を聞くたびに、頼もしい未来を感じています。
大人ができることは何か
志や夢を子どもたちが育むためには、大人がその模範となる必要があります。講演の中で私が感じるのは、「大人の期待や応援の言葉」が子どもたちの内面に大きな影響を与えるということです。親や教師が、「君なら未来を作れる」「志を持って自分の道を切り開こう」と伝え続ければ、子どもたちはその言葉に応えるようになります。
未来を作るのは、今の子どもたちです。私たち大人は、その芽を育て、光を当てる役割を果たさなければなりません。そして、大人自身も自分の「志」を明確にし、子どもたちに背中を見せる存在であるべきだと思います。
これからも私は、新潟県と新潟市の取り組みを通じて、子どもたちが「未来の日本を担う」存在として成長する一助を担いたいと考えています。子どもたちが目を輝かせ、自らの志と夢を語る姿を見るたび、私自身も励まされる思いです。
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