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認知症を学び考える


現在、全国各地で認知症サポーターが活躍しています。認知症サポーターは、地域や職域団体で開催される学習会を通じて、認知症に対する正しい理解を広め、当事者が安心して暮らせるよう支える活動を行っています。

これにより、認知症の方々が地域社会の中で孤立することなく、適切なサポートを受けられる環境が整備されています。




たとえば、買い物中に計算が難しくなり、会計に時間がかかっている方を見かけたことがあるかもしれません。また、ゴミ出しの日に分別が難しくなってしまい、困っている方もいるでしょう。私たちが少しの気遣いをすることで、認知症の方々がより快適に暮らせるようにすることができます。認知症について学び、地域でできることを探し、助け合うネットワークを構築することが重要です。令和6年6月30日時点で、全国の認知症サポーター数は15,492,067人に達しています。



課題と対策の必要性

課題

  1. 認知症になる前の対策の必要性を自覚していないこと

    • 多くの人々は、認知症になる前に必要な対策を講じることの重要性を理解していません。認知症が進行する前に対策を取ることで、将来の生活の質を向上させることが可能です。


  2. 不動産の売却が困難

    • 認知症が進行すると、施設への入居を希望しても、不動産の売却手続きができなくなることがあります。持ち主が正常な判断を下せない場合、売却が進まないため、事前に適切な対策を講じることが必要です。


  3. 現金が自由に動かせない

    • 認知症が進行することで、自身の財産を適切に管理することが困難になる場合があります。これにより、生活に必要な資金の管理ができなくなるリスクがあります。


  4. 誰に面倒を見てもらいたいのかを明確にしていないこと

    • 認知症が進行した際、誰に面倒を見てもらいたいのか、どのような介護を望んでいるのかを明確にしておくことが重要です。これが曖昧なままだと、家族や介護者に混乱が生じ、適切なケアが受けられなくなる可能性があります。


認知症とは

認知症は、脳の疾患によって認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態です。年齢が上がるにつれてリスクが高まりますが、若年性認知症もあり、平均発症年齢は51.3歳とされています。


認知症の原因となる病気

  1. アルツハイマー型認知症

    • 脳にたまった異常なたんぱく質が脳神経を変性させ、認知機能が障害されます。主な症状として、記憶障害、見当識障害、実行機能障害、判断力の低下、被害妄想などがあります。


  2. レビー小体型認知症

    • 高齢期に発症する認知症の一種で、脳神経細胞内に異常なたんぱく質(レビー小体)が蓄積されることで認知機能が障害されます。症状には、認知機能障害、身体の動作の遅れ、睡眠時の異常行動などがあります。


  3. 前頭側頭型認知症

    • 前頭葉や側頭葉の萎縮と神経細胞の損傷が原因とされ、タウタンパクやTDP-43というたんぱく質の蓄積が関与しています。社会性の欠如などが見られます。


  4. 脳血管性認知症

    • 脳血管障害によって脳の血管が詰まり、血液供給が減少することで精神機能が失われる病気です。手足のしびれなどが例として挙げられます。


認知症の予防と対策

認知症の発症リスクを減らすためには、日常生活での習慣を見直し、事前にできる対策を講じることが重要です。例えば、飲んでいる水道水の安全性について考え、塩素消毒の影響を最小限に抑える方法を検討することも一つの方法です。また、日本における食品添加物の多さも健康リスクとされています。これらの要因を考慮し、生活習慣を改善することが認知症予防に繋がります。


自身の備えとしてのエンディングノート

おひとりさまが増える中で、万が一の時に誰に連絡するか、かかりつけ医は誰か、そしてお金の管理をどうするかといった情報を事前に整理しておくことが必要です。エンディングノートを活用し、必要な情報を記録しておくことで、認知症が進行した際にも適切な対応ができるように準備しておくことをお勧めします。


「まだそんな歳じゃない」と思う方もいるかもしれませんが、若年性認知症や、災害、交通事故などのリスクは誰にでもあります。事前に備えておくことで、安心感を得られるとともに、必要な時に適切なサポートを受けることができます。弊社はそのような生前対策のお手伝いをしています。

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